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独立系FPの新春座談会(2009年)
:お知らせ

【対談】

〜 3人のプロが語る! 相談現場の実際 〜


新春早々、同じ独立系FPである植田香代子様の事務所へお邪魔する機会がありました。


植田様とはFPの勉強会でご一緒をさせていただいています。


植田様も独立系FPとして、お客様のためのコンサルティング活動を精力的にされており、また、FPのキャリアでも経験が大変豊富で、一人親家庭への相談、離婚相談に関するセミナーでもご活躍されています。


昨年6月に対談(2008年6月の対談はコチラ>>)させていただいた同じ独立系FPである長谷剛史様とともに、日ごろのFP活動についてお伺いして、三人で語り合う機会を持つことができました。




山下「植田さん、長谷さん、まずはあけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。」


植田長谷「あけましておめでとうございます。こちらこそ今年も宜しくお願い致します。」



長谷「植田さんの事務所は、大阪のど真ん中にあって、難波や日本橋の電気街から近いですし、立地抜群ですね。築2年ということもあり、ビル全体がすごくきれいで清潔感があります。」


山下「それに加えて、しっかりしたセキュリティが備わったビルで、安心感があります。シンプルな造りになっているから、落ち着いた雰囲気もあって、相談しやすい環境が整っていますね。」


植田「ありがとうございます。お金の問題、それと私の場合離婚相談を受けることもあって、デリケートな問題ですから相談者が落ち着いて話しをしていただける環境を心掛けています。また、このビルは女性の起業家(6団体)が共同運営しており、自分達のビルという愛着があります。
山下さんの事務所は駅近でアクセスが良く、大阪だけではなく神戸や京都からも相談に来やすい場所ですね。長谷さんの事務所は、広くて明るくゆったりした印象を持ちました。また、大きな看板を掲げられているので、わかりやすいです。」


山下「3人ともアクセスの良い場所に事務所を構え、かつ、お客様が相談しやすい環境にしたいという思いは同じですね。」


山下「植田さんとは、お会いしてからかれこれ5年ぐらいになります。長谷さんはお会いしてから2年ぐらいですよね。2人とも植田さんとは、FPに関する専門知識ではお話しすることがあっても、お互いにFPとしての活動については、あまりお話する機会がありませんでした。このような機会を一度持ちたいなあと思っていたんですよ。長谷さんは、FPの大先輩である植田さんへまずお聞きしたいことはありますか?」


長谷「では、植田さんのご経歴とFPをはじめたきっかけを教えていただけますか?」


植田「設計事務所で経理をしていたのですが、たまたまFPという肩書きを持った方とお話する機会があり、その時、初めてFPという存在を知りました。お話を聞けば聞くほど、興味を持つようになり、FPの勉強を始めました。そして、この資格を生かした仕事をしたいという思いが強くなり、その後、経験のために保険会社・民間企業勤務をし、その後、独立開業することになりました。」



山下「現在、FPとしてどのような活動をされていますか?セミナー・相談内容等差し支えない程度で教えてください。」


植田「FP養成講座の講師や、男女共同参画・女性センターで母子家庭のためのライフプランセミナーを開催したり、相談内容では離婚相談が多いですね。」


長谷「離婚に関する相談で多いのはどんなことですか?やはり女性の相談者が多いですか?」


植田「相談者の男女割合は、男性4割・女性6割ぐらいです。離婚しようかどうしようか迷っておられる方で、本当に離婚してしまって、その後の生活が大丈夫なのか?という相談が多いです。女性は比較的決断が早いですが、男性は話をしてスッキリしたということで帰られる方も多いです。」


山下「デリケートな内容だと思いますが、ご相談を受ける姿勢で一番気をつけていることは何でしょうか?」


植田「まずは相談者にお話していただいて、私は聴くことに専念するようにしています。相談者の考え・意思を確認し、2人3脚で悩みを解消するお手伝いがしたいと考えているからです。」


長谷「離婚相談というのは、法律的な問題に発展することもあると思うのですが、弁護士さんなどの専門家との連携はどうされていますか?」


植田「離婚問題に強い弁護士さんと連携して問題解決にあたっていますので、一定の安心感はあるのではないかと思います。」


【写真】長谷様(左)植田様(中)山下(左)



長谷「離婚が世間的に認知されてきましたし、今後増加していくと思います。私も今後はこのような相談があるかもしれません。山下さんはどう思われますか?」


山下「実はですね。実際に顧問客の中で不仲になった時や、離婚協議に入った事例があるんです。植田さんへそのあたりの知識を補強するために、お伺いさせていただきました。年金分割や相続・養育費の問題等あのときは大変勉強になりました。おっしゃることも現場を経験した教科書的でないことを教えていただきました。ありがとうございました。あと、離婚以外のご相談で多いテーマを教えてください。」


植田「女性起業希望者の相談ですね。資金繰りのアドバイスをしたり、税理士さんや社労士さんと連携し、助成金を獲得したりしてきめ細かい対応をしています。家計簿の付け方を教えて欲しいという相談も多いです。 いくら支出があるのか把握していない家庭も多いので、@現金 A通帳(口座引き落とし) B1枚のカードで、それぞれの支出を把握するようにアドバイスしています。年初めに家計見直しの第一歩として、家計簿を付けてみることをお薦めしたいです。」


山下「なるほど、長谷さんのこのあたりのご相談はどうですか?」


長谷「貯金が増えないので、家計を見直したいという相談は多いですね。多くのご家庭では、家計支出の中で大きな割合を占めているのが、保険と住宅ローンです。保険は人生で住宅に次いで2番目に大きな買い物ですので、ここを見直す必要がありますね。また、住宅ローンについてですが、繰上返済に熱心な方は多いのですが、住宅ローンを借換えるとかなりの効果があるということをご存知ない方が多いです。この二つを見直して、将来支出が500万円程度の節約出来る家庭も珍しくないですからね。」


植田「今年は景気が一層悪くなることが予想されますので、年初に家計の大きな支出である保険と住宅ローンを見直して欲しいですね。電気代・食料品・ご主人のおこずかい節約では、数百万円の節約は無理でしょうから。。。


山下「そうですね。まさしく『木を見て森を見ず』ですね。では、このあたりで一旦コーヒーブレークしましょうか?」


  ■ ■ コーヒーブレーク中! ■ ■ 


山下「ところで、お2人ともマスコミから取材があったそうですね。ちょっと教えてください。」


植田「昨年10月、読売新聞から依頼があり、教育費の準備方法に関して取材を受けました。新聞紙面4
分の1の記事になり掲載されました。」


長谷「私も昨秋、朝日新聞から依頼があり、世界同時株安が一般消費者に与える影響に関して取材を受けました。夕刊にコメントが掲載されました。」


山下「私も取材はないですが、執筆や監修の依頼がやはり時々あります。独立系FPがマスコミにも認知されており、中立的な意見を求めるケースが増えてきましたね。」


  ■  ■  ■  ■ 




山下「それでは再開しましょう。長谷さん前回の対談からの反響はどうですか?」


長谷「HP・ブログ・メルマガ・ニュースレターで対談内容を掲載したのですが、様々な反響がありました。多くの方から、FP相談の様子が伝わってきた・中立・公正な立場で相談にのってくれることがわかった・実績があって信用出来そうだ、という声を頂きました。 山下さんはどうでしたか?」


山下 「私も同じような反響でしたね。ワンストップで相談出来る事務所であり、ライフプラン=将来計画を元にアドバイスしてくれる事務所だと認識していただけたようです。顧問契約を結び、P(Plan=計画)D(Do=実行)C(Check=評価)A(Action=改善)を一緒に実行出来るということが、相談者にとって一番のメリットですからね。」


山下 「植田さん、前回の対談内容を長谷さんのHPでご覧になったと思うのですが、どのような印象でしたか?」


植田「今までFP同士という横のつながりが、あまりなかったので新鮮でした。お二人の人柄・考え方が伝わりますし、FPとしての幅も広がっていいなと思いました。」


山下「長谷さんのところへは最近どのようなご相談が多いですか?」


長谷転職時の将来設計の相談が多いです。転職を考えているが、今後の子供の教育費等を考えるとやはり不安なので、お金の面に関してアドバイスが欲しいという内容です。まずは色々とご希望をお聞きし、一緒にライフプラン=将来計画を数種類立てました。すると、漠然とした不安が明確な数字として出てくるので、今後の対策が立てやすいですね。また、早期退職希望者からの相談も多いです。将来、お金の面で不安がないようであれば、定年前に退職したい、という相談です。転職希望者と同じ考え方で、満足していただけたようです。」


山下「なるほど。私のほうは相続後の相談が多いです。どのように資産を分けたらいいのか?相続した資産をどのように管理・運用すればいいのか?お子さんにどう継承していくのか?などのご相談です。やはり、長谷さんと同じように、目的・目標管理を明確にするため、ライフプラン=将来計画を立てました。3世代のライフプランを作成したケースもありました。総合的なアドバイスをして大変喜んでいただけました。植田さんはどのような相談が多いですか?」


植田「女性向けセミナーを実施している関係からか、年金特別便の相談ですね。予想以上に加入記録の確認が必要な方は多いです。正しい・間違っているに関わらず書類を返信していただきたいのですが、返信されていない方もおられます。返信しないと年金記録が確定しませんので、必ず返信してくださいと強くお伝えしています。また、昨年の年金特別便だけで安心してはいけません。年金額算定の基礎となる標準報酬月額の改ざん問題が発覚しました。今年の4月から全員にこの標準報酬月額に関する通知書類が郵送される予定ですので、必ず確認してください。自分の年金は自分で守るという意識が大切ですね。そこでわからなければ相談するということを心掛けてください。大企業にお勤めの方でも間違っている可能性もありますし、年金は、セカンドライフのライフプラン=将来計画に大きな影響を与えますので、注意してください。とお伝えしています。」


山下 「そうですね。共通していることは『ライフプラン』をしっかりと立て、将来設計の基礎を作った上でどう分析して対策していくかですね。 では最後に、お互いに今年の抱負を語り合いましょう。」


植田FPとキャリアカウンセラーのW資格を活かしたアドバイザーとして仕事をしていきたいと考えています。お金だけではなく、どういう風に生きたいのかということを重視して、お金に振り回されない生活を応援したいです。


長谷「私は、富裕層だけではなく一般のサラリーマンの方に、FP相談の認知度を高め、ライフプラン=将来計画の重要性・必要性を伝えたいです。 それに伴って、公的制度等知らないがために、損していることにも気付いていないという方に、少しでも情報提供出来ればと考えています。また、高等学校で教育資金セミナーをさせていただいておりますが、可能性に満ち溢れた子供達が、金銭的な面で進学を断念するということがないように、奨学金を含めた教育資金の知識を広めていきたいですね。子供達は、これからの日本を背負って立つ人材であり国の宝です。 子供達に夢を与えられるようなFPを目指したいです。


山下「私は、昨年と変わらず、かかりつけの街医者のようなイメージで、お客様の良き相談相手として、長期的な信頼関係を築いていきたいという気持ちが強いです。開業後500件余り様々なご相談を受けてきました。そこで蓄積したノウハウを還元していきたいと思っています。


山下「本日はありがとうございました。今年もお互い得意分野と持ち味を生かしながら、お客様のために日々汗を流して頑張っていきましょう!」



こんな感じで、3時間ほどおしゃべりしてしまいました。


「FPにかける情熱・100%お客様に向いた姿勢」

をお二人のFPから学ぶことが出来ました。


(対談日:平成21年1月3日)




《植田様が代表を務める うえだライフマネジメントオフィス》


「キャリアとマネーは人生を左右する車の両輪」を合言葉に
キャリアプランとマネープランをトータルにサポートされております。
もちろん離婚後の生活設計についてのご相談も受けておられます。
FPの勉強会でご一緒させていただいており、物腰が柔らかで信頼のできるお人柄です。


ホームページ  http://www.uedaoffice.com




《長谷様が代表を務める 長谷ファイナンシャルプランナー事務所》

 
大阪府堺市(御堂筋線・北花田駅徒歩5分)でご活躍されている独立系FPです。
普段からFPの勉強会等でご一緒させていただいており、
公正中立で「報恩感謝」の理念通りに信頼できるお人柄です


ホームページ  http://www.k4.dion.ne.jp/~hasefp/



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